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TRIWA × FUMIKO AOYAGITRIWA × FUMIKO AOYAGI
TRIWA × FUMIKO AOYAGI

モデルや女優として活躍する青柳文子さんが、2022年春に初めてスウェーデンに訪れ、
その際に感じたことや出来事を語ってくださいました。
第一回は平和や暮らしについて。青柳さんが現地で撮影された写真とともにお楽しみください。


約1ヶ月のヨーロッパへの旅

2022年春、5歳と3歳の子どもと3人で、約1ヶ月、ヨーロッパを旅してきました。デンマークから始まり、オランダ、ベルギーと移動して、最後に以前から気になっていたスウェーデンへ。 スウェーデンについては、高福祉国家だとか少し日本人に似てる所があるとか、そんな噂ばかりでほとんど何も知らないので、まずはストックホルムから感じを掴めればと、とはいえ旅の疲れが溜まっていたので、市街地から車で20分ほどの森の中に滞在。

夫婦と子ども2人のご家族が営むB&Bで、そこは目の前が森、そこを抜けると湖というまさに自分の移住先としての理想的なロケーション。 鳥の囀りが絶え間なく響き、日差しは優しく森の薫りを孕んだ冷涼な風が吹くその場所の居心地が良すぎて、結局スウェーデンでは帰国までをずっとそこで過ごしました。
青柳 文子
そのお家の子どもたちと、我が子たちも気づけば一緒に遊ぶようになり、お互い言語が通じないのに、毎日朝から一緒に遊ぶ姿には感慨深いものがありました。 向こうはスウェーデン語、こちらは日本語。お互い英語は少し学び始めたくらいで、まだ話せず。各自それぞれの言語で話している。なのに、なぜか通じ合っている。名前さえ呼び合えれば、あとはボディランゲージで充分のよう。
青柳 文子
この旅では、知人伝いで各都市で現地在住の人を紹介してもらい、何人もの子どもたちと一緒に遊んでもらった。デンマーク、ネパール、日本、ガーナなどいろいろな国の血の混じった子どもたち。 我が子にはまだ、“外国人”という認識がないようだった。 旅を続けるうちに、“えいごのひと"という認識が生まれたようだったけど(違うけどね)、島国でほぼ単一国家の日本に、日本人として生まれ育った自分としては、国籍や人種の別なく、 ともすれば年齢や性別、職業などそういった情報を取っ払って人と接することでさえ、なかなかもう機会が少なく、手放しでは持てない感覚だなと思った。だから、子どもって、すごい。
子どもの頃に、地球のことや世界の歴史、戦争のことを学んだ時の感覚を今でもずっと覚えている。
どうして同じ人間なのに、たたかいあうの?国ってなに?なにがちがうの?〇〇人だから、なかよくしちゃいけないの?なんで?昔の人がやったことなのに、なんで今の私たちに関係があるの?と疑問だらけだった。 少しずつ何かを習う中で、自分を納得させていったけど、やっぱり今でもその根っこは変わらない。あれからずっと、平和の為にはどうしたらいいの?とずっとずっと考えてきたけれど、大人になればなるほど、戦争になる理由がわかってきてしまった。 大人の方が、ごく身近なはずの人でさえ仲良くするのが難しかったりする。

子どもながらにたどり着いた結論は、平和の為には、教育と環境だ!と思った記憶がある。 なぜそこにたどり着いたかは忘れたけど、たしか本質的に豊かな環境があれば心がヘルシーになり、人にも優しくできて、そこに現代的な知恵や教養があれば、争い合うことが建設的でないとわかるはず!とか、そんなように思っていた気がする。 その幼心をベースに、自分の身の回りで起こる出来事を捉える癖がついているので、とにかく人を見る時にどういう教育や文化的背景の上にその人の人格が成り立つのが気になってしまう。
スウェーデン人の子どもと遊ぶ中で、私が持っているチョコレートを一欠片、食べる?と聞いたら、はっきり目を見て「No!」と言われた。4歳の女の子に。すごい…と思った。きっと、知らない人に食べ物をもらったら断るように言われてるのだろうと思った。 単純に私が怖かったか、チョコレートが嫌いなだけだったかもしれないけど(笑)
チョコレートの味を覚えてしまった我が子たちなら、絶対にこっそりとでも食べていると思う。この子達の親がどういう家庭教育や声かけをしているのかすごく気になった。そもそも、スウェーデンではどういう学校教育が行われているかも気になる。
青柳 文子
青柳 文子
そんな想いを胸に旅を続ける中、ストックホルム中心地にある洋服屋さんを訪れた。 子ども服売り場に、広めのお絵かきコーナーが設置されていたので(ゆっくり買い物したい親としては大助かりのコーナー!)迷わず着席、絵を描き始める我が子たち。 後々よく見たら、戦火にあるウクライナへ送るイラストを描くコーナーだったのかもしれないけど、子どもの筆跡でStoppa kriget Ukraina !の文字に胸が詰まる。

Save the crimete! さらに、Love yourselfとも。Asian / Black Lives Matter!の文字も。Support Pride!と共にレインボーの国旗のイラスト。 子どものメッセージはシンプルで強い。ちょっと泣きそう。私だったら子ども時代に、他の国の人に向けて、絶対にこのメッセージは伝えられなかったと思う。心底感心。
青柳 文子
青柳 文子
この国の子どもたちは、学校で、家庭で、社会で、一体何を教わり何を感じているのでしょうか。私がアジア人であり、差別の対象とされることがある事実もまた、 日本国内にいるとあまり気付けない事だったけど、まだまだ世界ではそういった現実があることに向き合わされる出来事でもあった。

他の日には、スウェーデンで働いているアフリカン系の女の人に、「〇〇人は嫌いだけど日本人は好き」と言われたこともあった。私も、その人の言っている理由がなんとなくわかってしまう。 本当は国籍は関係なく各個人の問題であるはずなのに、人種で語られてしまう。差別もまた、誰かに教わってしまった何かからくるものであることは確かだと思う。 おそらく何も知らない子ども時代なら、その線引きはなかったはず。大人になるにつれ自分の経験からもそんなバイアスを持ってしまうこともあるけど、意識的にそれを取り払うことが大人ならできるはずなので、努めていきたいなと思う。
日々、平和を願っているはずの私たちも、日常の些細なことから小さな争いを起こしてしまったりして、世界の平和なんて、隣人を愛することから始まり、その延長線上にあるものだと思いたいけれど、果たしてどうだろう。 すでに平和でない、と思うことがよくあるけど、せめて大きな争いになる前に鎮める練習として機能させておきたい。そのためにも、まずは自分の心を豊かに。抱えきれないほどの心の豊かさが持てたら、他の人に渡して。
青柳 文子

モデル・女優
青柳 文子 / Fumiko Aoyagi

独創的な世界観とセンスで同世代女性から支持を集め、雑誌、 映画、ドラマ、アーティストMV、CMなどに出演。コラムの執筆 や商品プロデュースなど様々な分野で才能を発揮している。 プライベートでは二児の母でサスティナブルな生活を送っており、 その様子を自身のSNSや雑誌のインタビューで発信している。

2022.08.24 Release
〈TIME FOR PEACE Japan Limited〉

TIME FOR PEACE
コラム「スウェーデンを歩いてみたら」を執筆してくださった青柳文子さんから、TIME FOR PEACE Japan Limitedについてコメントを頂きました。
青柳 文子
さて、今回つけたTRIWAの腕時計なんですが、こちらは違法銃器を溶かして作られた金属“ヒューマニウムメタル“を使って作られています。 恥ずかしながら、違法銃器と言われてもピンとこなかったけど、世界には密造された銃器や、所持・使用・販売の登録がされていない銃器が5億丁もあるのだそう。 それも、子どもを働かせて作られている国もあると…。

そんな違法銃器の撲滅を目指す活動に(ファッションとしての恩恵を受けながらにして!)、私の左腕で参加できるなんて、ありがとうございますとしか言いようがありません。
このTIME FOR PEACEのシリーズの売上もまた、銃被害を受けた人の支援や、違法銃器に頼らない雇用創出や、紛争地域の復興、教育などに使われるのだそう。 自分ができる平和へのアクションなんて、草の根で出来ることしかないような気がしていたけれど、こうやって自分の消費活動がそこに地続きになるだなんて。
青柳 文子
パッと見には、シンプルで何とも合わせやすい腕時計。でも、そこに深い願いを込めながら、毎日の時を刻むのもいいものだなと思います。 私は、ただただいつもの普段着に合わせてみてますが、どうでしょう?バンドがネイビーで、軽やかさのある素材なのがカジュアルな服にも合わせやすい秘密なのかな?と思いました。

次回もまた、スウェーデンにまつわるお話と共にお届けします。ではまた!

第二弾は10月頃の公開を予定しています。
お楽しみに!


TRIWA HUMANIUM
JAPAN LIMITED
2022.8.24 New Release
HUMANIUM JAPAN LIMITED

HU39LB-CL080712

¥38,500
size. W39mm
HUMANIUM JAPAN LIMITED

HU39GB-CL080701

¥38,500
size. W39mm